東南アジア ブルネイでモトクロスレースを観戦してみた
モトクロスレースを見てきました!!!
その名も、Brunei Motocross Challenge!
テンション上がりますね~
「ブルネイでモトクロスのレースを観る」
これ、ブルネイ留学でしたかったことのひとつなんです。
でもまさか、実際にブルネイで
モトクロスレースが観れるだなんて夢にも思っていませんでした。
というのも、この国は車移動が主流のために
街でバイクがほとんど走っていません。
唯一見るのは、ファストフード店、ピザ屋の宅配バイクぐらい。
(詳しくはこちら→マレーシアへモトクロス アジア選手権を観に行ってみた ~ブルネイのバイク事情とマレーシアへ行くまで編~ - モトクロス観戦初心者が覚えたことを書いていくだけのブログ)
そんなブルネイで私はモトクロスレースを観る、
それが無理なら、せめてモトクロスコースへ足を運びたかったんです。
が、インターネットでいくら探しても有力な情報は得られず…。
そんな中、ある日こちらの大学で知り合った現地の友だちから
写真付きでメッセージが来ました。
「しみちゃん!ブルネイでモトクロスレース アルヨ!」
!?!?
なんと!!!
日頃から、あちこちでバイクレースが好きだと言いまくっていた甲斐がありました。
自分から積極的に発信していると、たとえ興味がなくても
自然とその人のアンテナにひっかかるんですね。
発信し続けることって大事!
その友人は大学から自宅までの自動車専用道路を走っている途中、
道路際にあったこの広告を見つけたそうです。
みんな時速100~150kmぐらい出す中で、よく見つけられたなあと驚き。
ということで!もちろん行くしかないでしょ!
この掲示板広告によると、日時は10月10、11日の土日で、
両日とも15時からレーススタート。
写真家でいつもお世話になっているハンさんが
2日とも連れていってくれることになりました。
モトクロスアジア選手権から約2か月。
久しぶりのモトクロス観戦に、レース前日は遠足前の子どものようでした。
そして土曜日の15時に!行ってきました!
Oh...Nobody...「誰もいない」
(一緒に行った彼は確かにそう言いました)
練習走行らしきライダーが2人。
しかも片方は、Tシャツにジーパン姿、ゴーグルなしでバイクに乗っています。
表彰台は絶賛建設中。
完全に今日レースがある雰囲気ではありませんでした。
すっごいテンション上げていったのに…。
現地の人の話によると、
「レースは明日、日曜日の朝9時からだ。
あの掲示板広告に書いてあることは違う。」
掲示板広告に書いてあることと違う、そんなことありますか。
時間変わるなら書き直してほしい。
そして改めて"Brunei motocross"でGoogle検索してみたら、
今までなかったページを発見。
「レースは11日(日)午前9時からです」
この記事は10日の朝6時に投稿されていました。
これは気づけないわ…。
残念すぎると2人で文句を言いながら、
コースから車で5分ほど走ったところにあるカフェへ。
目の前に広がるTutong riverには野生のワニがいました。
野生のワニを見るなんて人生初だったので
結局その日は満足して帰りました。(単純)
ということで気を取り直して日曜日!
朝6時起きで行ってきました!
Brunei Motocross Challenge!!!
この日はハンさんに加えて、
ブルネイのプロ写真家のお二人も合流。
(このお二人も前日コースへ行って失望してカフェへ行ってワニを見ました)
今回レースがあるコースは、首都バンダルスリブガワンから
車で30分ほど走らせたところにあるテュトン(Tutong)という田舎町にあります。
周りは森ですが、ブルネイの端と端を繋ぐ大きな道路沿いにコースがあって、
アクセスはかなりいい方だと思います。
ブルネイの名阪スポーツランドですね。
交通整備(されてないけど)の警察が来ていたり、
出店も出ていて結構賑わっています!
バケツみたいなのに入っているのは色んな味のジュースです。
ブルネイではポピュラー。
ココナッツやらバラのジュースやらがあって、
350mlぐらいのコップ1杯で90円ほど。
事前情報によると、ブルネイのみならず
マレーシア、インドネシア、フィリピン、
ニュージーランド、オーストラリアからもライダーが参戦するとか!
結構国際的じゃないですか?
パドックはテントが5つほど。
アジア選手権の時のように、国ごとに場所が区切られているわけではなく、
おのおのが好きなように好きなところで待機している感じ。
整備の道具はどこにも見られなくて、
唯一整備していた人たちはタバコを吸いながら整備していました。
危なくないの?
コースは小さめ、大きいジャンプが見られるのは1か所だけです。
そして午前9時!
レーススタート!しません!
これは割と予想できていました。
だってここはブルネイ。
9時にスタートと設定されているのなら、
10時スタートと考えるぐらいがちょうどいい。
むしろ9時すぎからブリーフィングしてました。
(注意事項などをお知らせする朝の集まり)
まだかなまだかなーと待っていると、
ぞろぞろとスターティンググリッドにバイクが並び始めます。
足台がタイヤ。
ブルネイはFIMAsia(アジアのモータースポーツをまとめる組織)には所属しておらず、
そのせいか独自のルールでレースを開催している印象を受けました。
まずひとつ。
ウォームアップなしでスタート。
スタート直前にエンジンかけて、そのままスタート。
レース前に、コース一周しません。
そして。
一人スタート出来なかったらそのたびにスタートやり直し。
これ、連続3回とかありました。
また、スタートしてから集中しすぎて気づかないライダーがいたりするので、
すでに2周周回してる人がいるのにスタートやり直し、という場面もありました。
初っ端からカルチャーショック受けまくりです!
クラスは5クラス、午前午後で1レースずつあって、
1クラスあたり一日2レースします。
一番上のクラスは結構速い人がいました!
日本でいうNAぐらいかな。
1人だけでしたが、女性ライダーもいました!
レースでは、あちこちでバトルが見られました!
期待度は正直低かったんですが、
装備も思っていたよりちゃんとしたものだったし、
(新作のSHIFTのウエアを着ているライダーもいました!)
レースとしても見ごたえがあって、おもしろかった!!
ただ、コーステープの中に入って観戦している人がいたり、
コースにバイクがまだいるのにも関わらず観客がコースを横切ったりと、
いつ事故が起こってもおかしくない状況にひやひやする場面もありました。
それでも!
これからどうなるのか楽しみ!
国内ではモトクロスレースが年1回しか開催されないというのが残念です。
余談ですが、ブルネイに来てから食べる量が半端なかった私、
レース見終わってからというもの、ちょっと食欲落ちました。
たぶん気の持ちようだと思うんですけど!笑
熱中できるものがある環境って幸せなんですね!満たされました!
ということで、留学期間にレースを見に行くシリーズ
次戦は2週間後、MotoGP(ロードレースの世界選手権) in マレーシアです!
学生の頃から、海外でMotoGPを見るのが夢でした。
欲を言えば、本場ヨーロッパで見たかったんですが、
今二輪業界がアツいアジアでロードレースを見るのも
やりたいことのひとつだったので、すごくすごーく楽しみです!
またブログ書きますね。
ではまた!