マレーシアへモトクロスアジア選手権を観に行ってみた ~レース編~
こんにちは!
今回のブログは前の続き!
(読んでいない方は是非こちらから読んで見てください↓)
マレーシアへモトクロス アジア選手権を観に行ってみた ~ブルネイのバイク事情とマレーシアへ行くまで編~ - モトクロス観戦初心者が覚えたことを書いていくだけのブログ
8月14、15日にマレーシアのクアラトレンガヌで行われた、
FIM アジアモトクロス選手権へ観戦に行ってきました!!
初海外レース観戦。しかもひとり。
かーなり心細いです。
ただ!今回唯一日本から参戦しているライダーがいると知り、
思わずFacebookでメッセージを送ってしまいました。
阿部公亮(あべこうすけ)選手です!
全日本モトクロスではIBクラスに出場しています。
岩手県出身、IBクラスで唯一、ヤマハの2ストで参戦しているそう!
今回が初海外、もちろん初海外レース。
パスポートもレース数週間前に取ったばかりだとか。
今回スポット参戦するアジア選手権では、一番上のMX2クラスに出場します。
私は、明日レース見に行きます!遊びに行きます!
ぐらいのメッセージを送っただけなのに、
なんと阿部選手が、コースまでの送迎、関係者パスまで用意してくださったんです。
そこまでしていただいて…本当に嬉しかったです。
また、MXINGの木田さんにもお世話になりました。
遠く日本から、アジアFIM関係者の方々と私を繋げてくださりました。
そういう経緯もあって、現地ではスタンさんに特にお世話になりました!
いつもいつも思いますが、本当に私は人に恵まれています!
ひとりで飛び込んだけれど、ひとりじゃなかったです。
感謝しきれません。
この場を借りてお礼を言わせて頂きます。
感謝です、ありがとうございます!!!
Thank you so much!!!
さてさて!
土曜日の早朝。
世界のハブ空港、マレーシア クアラルンプール空港から飛行機で約50分。
レース会場にほど近い、マレーシア クアラトレンガヌ空港へ!
このへん。
フライトが1時間遅れてしまったんですが、
レース関係者の方が到着口で私の名前を掲げてずっと待っていてくれていました。
(もうこの時点で嬉しくて泣きそう)
車に乗り込んで、いざレース会場へ!!
空港を出てすぐ、運動公園のようなものが見えてきました。
ここで、いろんなスポーツが出来るのかな?
かなり大きなスタジアムが見えます。
そんなことを思いながら車に揺られていると、5分ぐらいで着きました。
え、着くの早くない?笑
(感覚で言うと、神戸空港と神戸の特設コースぐらい近いです)
1時間も待ってもらったのに…
送迎してくれた方に到着が遅れたことを謝ると、
笑顔でノープロブレム!(問題ないよ!)って言ってくれたんです。
なんて良い人なんでしょう…。
モトクロスコースはその運動公園の敷地内にあります!
パドックの路面もブロックです。
土の上じゃありません。
そんな路面の上で普通にバイク走らせてウォームアップしてたりするんだから驚きです。
さてさて、まずはアベのパドックへ行きなよ!と言われたので、
早速お邪魔してきました!
はじめまして!
フロムジャパン 阿部公亮選手です!
モトクロス会場へは何度も足を運んでいるものの、
申し訳ないですが阿部選手のことは全然知りませんでした。
でも、すごくフレンドリーな方で、
私が来るやいなやオフィシャルの人たちに私を紹介してくださりました!
そして、その数分後にはオフィシャルの人たちに
「アベー!!シミチャーン!!」と大歓迎され、いきなりの集合写真。
阿部選手、言語の壁はあるけれど、頑張って英語を話されていて、
パドックにいるほとんどのライダーと喋ったよ!と、おっしゃっていました。すごい。
現地の人たちからも、かなり好かれているイメージを受けました!(*^^*)
そして、オフィシャルの人たちは、本当に優しい人たちばかり!
朝ごはん食べた?何か欲しいものない?など、常に気にかけてくれたり、
空き時間にはマジックを披露してくれたり、
私がパドックを歩いていたら、「シミチャーン!セルフィー!!」
って言って、会うたびにセルフィー(スマホのインカメを使った自撮り)を求めてきてくれたり。
もちろん、きちんとレースのお仕事もされています。
大らかな雰囲気のオフィシャルさんたちでした。いいなあ。
そんなこんなで、いよいよレースが始まります!
インターネットでは会場の情報すらゲットするのが難しく、
タイムスケジュールも見つけられませんでした。
なので、阿部選手に見せていただいたんですが…。
分刻み。
一日に20レースぐらいします。
(全日本モトクロスは一日に8レースぐらいかな?)
前の日のスケジュールは押しまくって
最後のレースが19時スタートだったそうです。
ちなみに今回のアジア選手権!
8月14日が第1戦、15日が第2戦、これで年間シリーズ終了です。
どういう事情があったのかは知りませんが、
アジアの選手権なのにこんな感じでいいんでしょうか。
きっと、これでいいんでしょうね。うん。
てなわけで、14日と15日、両方みっちりレースがありました。
MX65、MX85、MX Veteran、MX2の4クラス。
だいたい、年齢と排気量で分かれているみたい。
MX2クラスのスケジュールを例にあげると、
ウォームアップ走行が10分、Race1、2がそれぞれ20分+2周。
これが2日続きます。
レースがある前日も走行しただろうし、
なにせマレーシアの湿気の多い暑い気候。
(常に鈴鹿8耐の一番暑い時間帯のような感じ)
かなり身体に負担のかかるレースだったのではないでしょうか。
ちなみに。
クアラトレンガヌのコースは、平地にコースを作っていてオフビのような感じ。
でもオフビと決定的に違うのは、ジャンプの角度がえげつないこと。
(阿部選手のブログにコースの写真載ってます こーすけマレーシア大会DAY3|SUKEBLO)
最初飛んだ時はまえのめりになりそうだった!と、阿部選手もおっしゃっていました。
レースの前に、観客席へも行ってみます。
おそらく観戦料は無料。
だって…。
2車線道路のうち、1車線が完全に埋まってます。笑
通りすがりに、"あ、バイクのレースやってるじゃん"みたいな感じで、
適当に車やバイクを止めて適当に見て帰ります。
一応観客席はありますが、観客って言っても、
ほとんどがバイクにそこまで興味ない人たちに見えます。
おじちゃん、おばちゃん、親子連れ…。
"土曜日に近所でバイクが走るらしいから暇だし行こうかなー"
的なノリで行く感じ。
みんな熱狂的に見てるわけでもなく、ただぼーっと眺めてます。
観客席で見たかったけど、全部埋まってました。
小さい男の子が真剣にレースを見ていたのが印象的でした。
こういう子が将来バイクに乗るんだろうなあ。
なんかいいですね。
昼過ぎになると、かなりお客さんが増えていました!
さて、レースの方に移ります!
まずお昼前に10分間のウォームアップ走行がありました!が!
トップライダーは走らない!!
おそらく、暑い中レースをやるので
体力を消耗させないためにセーブしているんでしょう。
日本じゃありえないですね…。
ウォームアップを走っても、みんな軽く流しながら走っています。
そして、お昼13時ごろ、MX2クラスのレースが始まります。
アジア選手権と言っても、トップのライダーは
オーストラリアやグアムから来ていたりします。
あと、東南アジアでいうとタイの選手が多かったですね!
スタートです!!
2ヒートとも、とにかく速かったのがこの選手。
オーストラリア人のLEWIS STEWART選手です!(スチュワート)
すごく豪快な走りをします。
こちらはグアム出身のSEAN LIPANOVICH選手。(リパノビッチ)
身長が低く、他の選手に比べると不利なんですがそれを見事にカバーしてます。
アメリカのレースにも出て、いい成績を残しているみたいです。
ゼッケン1、タイのARNON THEPLIB選手!(ターボ)
ホンダのワークスライダー扱いになるんですかね。
バイク型落ちだったけど…(><)
タイ出身のCHAIYAN ROMPHAN選手!(チャイアーン)
タイ選手権はレベルが上がっていると聞きますが、その通りだと思います!
東南アジアのモトクロス、アツいです。
トップ5ぐらいの選手は、ウォームアップ走行の走りからは想像もつかないぐらい速かったです。
コーナーリングがアグレッシブすぎて砂煙の量がすごい…。
国によって性格が出るというか、
暴れるバイクをコントロールしながら走るライダーもいれば、
すごく綺麗な乗り方をするライダーもいたりして、
全日本のレース以上に三者三様の乗り方をしていました。
これは阿部選手も言っていました。
阿部選手はヒート1が13位、ヒート2が8位となりました。
ヒート2の8位は価値ある8位だったと私は思います。
トップ5台ぐらいは本当に速くて、でもそこに
食らいついていっていった阿部選手の走りに、見ていて感動しました。
あんなに感動したレースは久しぶりかもしれません。
そんなこんなでアジア選手権、正直ゆるいなあと思っていたけれど、
レース自体は想像以上にレベルが高い!!
ジャンプセクションがコースの内側にあった上、
コースレイアウトの関係か立ち入り禁止区域が多く、
ほとんど一か所からしか見ることが出来なかったのですが
それでも、日本との違いをこの目で見ることが出来ました!
そして、レース終了後、表彰式!
謎の白いテントの中で行われます。
はい。
レース表彰式兼お茶会です。
これ、河村選手のブログで見たことあったんですよ…。
レース終わって、汗だくのウエアのまま
コースの隣にあるこの会場へ向かい、お食事を頂きながら表彰式を見ます。
選手全員参加です。
私もスタンさんの計らいで特別に参加させていただきました。
ありがとうございます!
今回はクアラトレンガヌの王様も来られていて、
テレビカメラもたくさん来てました。
レースは映ったのかな?
各国の速い選手たちとテーブルを囲んでお食事しながら表彰式を見る。
レース直後なので、選手はめちゃくちゃお疲れな感じでしたけどね。
なんともシュールな光景。
痛恨のミス、ピンボケです。ごめんなさい…
これも日本にはない文化です。
おもしろい!!
独特のゆるい雰囲気とレベルの高いレース。
アジア選手権、また来たくなりました!
日本人もっと参戦してくれないかな。
これ以外にも色々感じたことがあったんですが
見るもの全てが目新しくて書ききれない!!
本当に行ってよかったです。
最後になりましたが、阿部選手をはじめ、
たくさんの方々にお世話になりました!
ありがとうございます!!
留学期間にレースを見に行くシリーズ、続くのでしょうか。
次あるか分かりませんが、楽しみにしていてください。
ではまた!